2002年1月30日水曜日

Annie's Honor

〔旧HP閉鎖に伴い要保存コンテンツをここに転載〕

Annie Vercoutter 国家功労勲章シュヴァリエ叙勲式大使の挨拶 (2002.1.23)
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1.フランス共和国上院議長、上院議員の皆様、そしてご出席の皆様,この度のクリスチャン・ポンスレ フランス共和国上院議長ご一行の来日は大変光栄なことであり、お越しくださいましたことに対し、ここにおります全員を代表して厚く御礼申し上げます。そして本日、ヴェルクテール=橋本様の日仏関係への高いご貢献に対し、フランス共和国大統領並びにフランス政府から国家功労勲章シュヴァリエ 叙勲式を挙行できますことは、私の大きな喜びと致すところでございます。 お二人に栄誉ある勲章を授けられますことは、日本におけるフランス人社会の活力、質の高さ、多様性、そして日本への密着度を物語るだけでなく、そこに一貫性があることをも示しています。お二人とも、それぞれの分野に置いて、フランス人社会の利益を守るために努力されているという、共通点があるのです。 本日お二人の受賞者のためにお集まりくださいました、ゲストの皆様方にも敬意を表したく存じます。

 2.ヴェルクテール=橋本様、在日日仏家族の会 会長であられる貴女は、お父様が高名のエジプト学者でいらっしゃいました。そしてお若い頃からアジアに興味を持ち、中国語と日本語を熱心に勉強され、この道の専門家として広く認められるに至りました。 1965年から73年まで、パリの高等中国学院、そして高等教育実務学院で図書館司書をつとめられました。 研究と教育への関心は深く、1984年から98年まで、諸外国で日本政府が発行している冊子「Cahier du Japon」と緊密な協力関係を構築されました。日仏会館発行の雑誌「Ebisu」の編集委員会のメンバーでもあり、また、在日フランス商工会議所発行の雑誌「France Japan Echo」にも定期的に記事を執筆なさっています。東京のパリ高等経済学院でも5年間にわたり、日本文明についての講義を担当なさいました。 教育にも情熱を注いで居られます。日本滞在中のみならず、中南米のメキシコ、カラカス、ブエノスアイレスにご滞在中も、日仏学院やアリアンス・フランセーズで、教鞭をとられました。日本では、若い外交官がフランス語とフランスのより良い理解のために研修をする機関である外務省外国語研修所、そして一橋大学でも、講師としてフランス語の普及に尽力されました。 さらには、教育者としての経験に根差し、日本の教育制度をフランスに分かりやすく紹介されました。中でも、フランス大学図書出版の「今日の教育」シリーズの一冊として1997年に発行された「日本の学校で」という著作は、今までほぼ未開拓であったこの分野での必読書となりました。 私は着任以来ずっと、貴女の、ご自身の信条を貫き、日仏間の対話に前向きな姿勢を高く評価しています。貴女は常に、在日フランス人に日本をよりよく理解してもらおうと心を配り、特に日仏家族を気遣われています。貴女の長年の活動はこうした考えに根付いているのです。 

3.貴女は、在日日仏家族の会 会長として、日仏両国民の効果的な親交を図るべく、出会いの場を作り、交流を促しました。そして、最初はとてもかけ離れているようにみえるけれども実はフランスとの共通点も多くある日本文化を、大人にも子供にも理解させ、日常生活に困らないようにしました。 貴女はまた、日仏家族が抱える問題、たとえば二つの母国語、教育、個人としての権利の問題などについての話し合いの場を定期的に提供しています。こうして、日本における最初の「FLAN-母国語としてのフランス語」計画を打ち出しました。このプロジェクトは、外国におけるフランス語教育庁が特別の関心を払ってその行く末を見守っています。 ヴェルクテール=橋本様、数多くお持ちの才能を存分に発揮され、両国民の相互理解の促進に寄与されました貴女は、その活動のゆえに、そして日本におけるフランスの存在にとって、貴重なお方でいらっしゃいます。 ですからこそ、フランス共和国大統領の名に於いて、そして私どもに与えられた権限により、貴女を国家功労勲章シュヴァリエと致します。

〔翻訳、在日フランス大使館)

冬のお便り 2002.1.30



冬のお便り 2002.1.30
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余丁町散人

すっかり寒くなって来ました。我が家の庭にはちょうど水仙が咲き始めました。昨年球根を埋め戻したものですが、効果があったようでとてもきれいです。

庭のウメとハナモモが小さな芽を着けています。寒さの盛りですが、春遠からずというところでしょうか。

猫の散歩

うちの猫(ピカチュウ)にハーネスを付けて散歩させています。まだまだ慣れないので、まず庭の中を動き回らせています。だんだん上手になってきました。そのうち外にも連れ出します。
一昨年の10月に公園に捨てられていた子猫ですが、知人(カトリーヌ)が通りかかると足にしがみついてよじ登り始めたそうです。とても生きようとする意志が感じられ、カトリーヌはどうしても置き去りにすることが出来なかったそうです。いろいろあって散人宅で引き取ることになりました。立派な雄猫に成長。体重は5.4キロになりました。
ホームページを作ってみようと勉強を始めました。まず手始めにこのマックのサイトで試してみようと思います。徐々に手を入れていきます。

結構楽しいものですね。

デジタルカメラも買わなくっちゃ。

女房どのの受勲
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Annie Vercoutter

わが女房どの は今般、フランス政府から国家功労賞(オルドゥル・ナシオナール・ドゥ・メリット)を頂きました。長年にわたる日本研究、著書の『日本の学校にて』、及び日仏家族の会会長としての貢献が評価されたものであり、大変名誉に思っています。散人も「内助の功」が認められたことで、嬉しく思います。

叙勲式におけるフランス大使のスピーチは、女房どのの人生を簡潔に言い表していると思いますので、次のページに載せておきました。